毎日の忙しさと言う時間の速さに流されないために
数年前の話ですが、小さな頃からお世話になっていた方に母と一緒に会いにいくということがありました。
昔はその方は世田谷に住んでいたのですが、その時は川崎に引っ越しておられました。
私は杉並区に一人暮らしをしていて、実家の母は千葉県に住んでいたので、なかなか時間を合わせることができず、
「いつか遊びに行きますね」
という約束も延ばし延ばしになっていました。
そんな時、
「とにかくすぐに会いに行かないと行けない」
という気持ちになり、母親に電話をかけて一緒に会いにいくことにしました。
母と一緒にお宅に伺って、久しぶりにお話すると、ガンにかかったものの、手術はいったん成功して、今は通院で治療中とのことでした。
久しぶりにあったお二人は、まだまだ元気なご様子で、ガンの手術を受けておられたとはとても思えない様子でした。
ところが、帰りに駅のホームまで見送りに来てくださったの時に、閉まったドア越しに過ぎ去っていくおふりたりを見ていると、昔よりはずいぶんと小さく見えて、
「もう元気なうちに、二度とはあえないかもしれないね」
と母とそんな話をしたことを覚えています。
その予感は正しいものだったのでしょう、数ヶ月後容態が急変し、入院したところガンが転移していることがわかり、入院後まもなくなくなられた人のことでした。
あの時会いに行って本当によかった。
と思いました。忙しさを理由に、数カ月なんて簡単に過ぎてしまいますよね。
もし会いに行かなかったら、亡くなられた後になってしまったかもしれません。
また、この事をブログに書いているのも、後日お葬式に参列し、そのことの御礼の手紙を後からご主人からいただいたからでした。
あの時会いにきてくれて、本当にありがとう。数日の間妻はとても嬉しそうでした。
という内容のお手紙だったと思います。このご主人も奥さんが亡くなられて忙しいなかだったと思いますが、お礼の手紙をかいてくださいました。
- お世話になった人にご挨拶に行くこと
- お礼をすぐにすること
毎日に忙しさで、こういったことをおろそかにしてはならないと思いました。
日常の忙しとは違う時間の価値観で、判断する行動もあるのではないかと思います。
最近、お礼をいっていないなぁ、お世話になったあの人にご挨拶にいっていないなぁ。
もし、思い当たることがあるなら。手遅れにならないうちに実行した方がいいかもしれませんね。
もちろんこの例のように亡くなられて会うことができないなんていう例は稀かもしれませんが。