あとで読み返すためのお父さん日記

色々忘れちゃうので残してます。

7歳になる息子の誕生日に考えたこと

正確には息子が7歳になってから考えたわけではなく、もっと前から大事だと思っていたことだけれど、改めて書き残しておきたい。


写真家、幡野さんの言葉。


「大人になるまでにどんどん好きなことやりなよ、そうじゃないと大人になってから好きなことがわからなくなるから」

https://x.com/hatanohiroshi/status/1597890622836600832?s=46&t=66w4CybLkjKpsijtDEeISA

 

 

これは本当にそう。僕は子供の頃に母親がある新興宗教の信者だったせいで生活のあらゆることを規制された。A4くらいの紙を用意してそこに子供の頃に見聞きしたものを書いてほしい。好きなものでなはい、見聞きしたくらいのものだ。

その9割くらいにX印をつけて、はいこの中から好きなものを選びなさい。といわれて、本当に自分の好きなものを見つけられると思うだろうか?

 

そしてX印をついたものを少しでも選ぼうなら、母親からヒステリックに怒鳴られた。えんえんと1時間くらい怒られたこともある。父親は信者ではなかったが、細かいことでいちいち文句を言う人だった。お祭りの屋台では不衛生だと文句をいい、なにかを買ってくれたことはないし、食事の際にも箸の使い方やら姿勢やらいつも小言しか言わなかった。

 

これ以上細いことはまた別の機会に書くとして、そんな育て方をされたものだから、とにかく自分は親からどう思われるかだけを気にしてビクビクする子に育ってしまった。

 

人の顔色ばかり伺う子供だったと思う。残念ながらこれはまったく意味がない。そもそも他の人が自分に何を期待してるかなんてわかりっこない。

 

そして僕は自分で何が好きなのかわからないまま大人になってしまった。

 

あと数年で50歳になりそうだというのに、いまだに心から好きだと思えるようなことは自分でもわからない。子供の頃に打ち込んだことはあるが、他にもやりたことはあったのに、仕方なしに選んだ気もする。これはもう一生わかることはないのかもしれない。

 

大抵の自己啓発本では、小さなときに何が好きでしたか?というような自己を分析する質問があったりするが、これが自分は大嫌いだ。せっかく宗教の影響から逃れたというのに、また子供時代のことを思い出してしまう。

 

こんな思いを息子にはしてもらいたくない。

 

息子が好きだと言うものはなんであれ否定することはしない。嫌な顔すらしないようにする。まずは受け止めて、その好きなものに夢中になり、次のステップに進めるようにサポートしていきたいと思っている。