東電社員678ミリシーベルト被ばくは他人事ではない
いま読んでいる、京都大学 小出助教授の「原発のウソ」によると
年間1ミリシーベルトという基準は、1万人に1人ががんで死ぬ確立の数値
です。
ということは678ミリシーベルトの被爆ではなんと、約15人に1人ががんで亡くなることになります。
また急性障害については
こう書かれています。
なので東電の視員の方は、致死量の放射線の34%近くを浴びた、ということです、、、。
逆に言うと国や東電はこれだけの放射性物質を浴びる状況を防ぎきれないという事です。
これは作業員だけの話ではなく、例えば文科省は福島県の児童の年間被曝量を20ミリシーベルトにしようとしました。
この値が許容されたとすると国は500人に1人の子供ががんで亡くなる事を容認するという事になります。
さすがに人の命の基準をここまで勝手に決められないということで、小佐東大教授は涙ながらに訴えて内閣官房参与を辞任され、現在は1ミリシーベルトを目指すとなっています。
致死率が上がるのを国が認めるというのは、勝手に弾の数を増やしたロシアンルーレットでゲームさせられるようなものですからたまったものではありません。
しかし福島県の飯舘村では、高いレベルの放射性物質の汚染がありながら避難の開始が遅れてしまったので、そのルールで動いてしまっているとも言えるでしょう、、、。
東京に住んでいると被曝に関する危険性を最近ではほとんど意識しなくなっていますが、福島の原発からは今でも放射性物質が垂れ流されているので、急に自分が住んでいる場所が風に流されてきた射性物質のホットスポットになる事もあり得ます。
実際にチェルノブイリでも、
チェルノブイリ周辺の汚染の広がりを表した地図を見ると、原発から北東に350〜700km離れた場所にも猛烈な汚染地帯ができています
という事態が起きています。
つまり、福島第一原発周辺以外の場所でも被曝の危険はまだ終わっていない。という事です。
今の福島原発のおかれた状況と政府の対応状況がよくわかる小出教授の本、読んでおいた方がいいと思います。
※また、致死量を超える放射線を浴びた人体の体がどうなってしまうのかについては、この本が詳しいです。
「朽ちていった命-被曝治療83日間の記録』
朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)
JCO臨界事故で、Google画像検索しても分かりますが、かなり衝撃の映像なので閲覧注意です。
原発のウソ (扶桑社新書) 小出 裕章 by G-Tools |