[映画評] 黄金のアデーレ 名画の帰還
黄金のアデーレ 名画の帰還
奥さんと映画でも見に行くか、ということで前から気になっていた「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」を見に行こうと思ったんですが、写真好きでもない奥さんにはちょっと辛いかなということで、今日は別の映画を。
で、ちょっと検索してみて面白そうだった「黄金のアデーレ 名画の帰還」を見に行くことにしました。
急に決めて観に行ったので全くの前情報もなく見たわけですが、最高の映画でした!!
あらすじ
オーストリアに住んでいたユダヤ人一家がナチスに迫害され、財産をすべて没収されます。その財産の中には、世界でも最も高額の絵の中の一つとされる、クリムトの傑作「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 」が含まれていました。
オーストリアのモナリザとも評されるこの絵を取り戻すべく、このモデルのアデーレの姪であるアンナが(この映画の主人公)オーストリア政府に対して訴訟を行います。
みどころ
過去に行われたナチスの蛮行、ユダヤ人であるがゆえに祖国を捨てななければならなかったアンナの葛藤。こうしたことが、絵を取り戻すために美術品返還請求を行う中で思い出され、アンナは訴訟をこのまま続けていくかどうか苦悩します。
訴訟を担当する弁護士もオーストリアの家系を持ち、彼自身が自分のルーツをこの訴訟を通して見つけ、変わっていく姿にも胸を打たれます。
泣き所満載の映画ですが、ネタバレになるので詳しくは書きません。
絵画が好きな方なら是非この映画を見ることをおすすめします。
原作がないかなと思っていたんですが、関連本はいくつかあるようです。