書評 フランス革命―歴史における劇薬
先日のエントリーで紹介して、読もうかなーと思っていたこの本
さっそく読んでみました。
ジュニア文庫ってありますが、全然子供向けではなく、
フランス革命が成し遂げた成果と悲劇の両方がよくわかる本です。
とくに面白かったのは、後半で、イギリスの革命、日本の明治維新と対比されていた箇所。
- フランスは大衆が革命の中心であったので、革命が劇薬とも言える効果を発揮し、国王の処刑、反対派の徹底的な弾圧などの悲劇も生まれた。
とこんな感じで比較されています。
もともと幕末の歴史は大好きだったのですが、こんな形でフランス革命と対比ができるんですね。
たしかに幕末では、攘夷というベクトルでは一致していたものの、どう実現するかを武士が中心となって議論をしていた訳ですが、そこに大衆はほとんど参加していなかったのかも知れません。
フランス革命との対比をしながら楽しむと、幕末の歴史に新たな発見があるかもしれません。