ビル・カニンガムの言葉 映画ビル・カニンガム&ニューヨーク
前から見たいと思っていたのですが、なかなか見ることができなかった、この映画。
写真を撮るのが好きな人であればぜひ一度は見てください。ニューヨークタイムズのファッションコラムを50年に渡って書き続けた、伝説のフォトグラファー。ビル・カニンガムのインタビュー映画です。
2013年公開の映画ですのでいまさら付け足すレビューもないのですが、映画中のビルの言葉を載せておきたいと思います。
地位、名誉、お金を一切求めずにひたすらファッションを撮り続けたから残すことができた彼の業績。人生というものは本当にトレードオフなんだと思います。
何から何まで求めていても、何も残らないということですよね。
ビル・カニンガムの言葉
街で撮る理由
ストリートが語りかけてくるのを待つんだ。語りかけてくるまで街へ出て 自分の目で見る。「次は膝丈だ」と頭で先に決めてから、撮りに行くんじゃない。街に身を置き、語りかけてくるのを待つ。近道などあるわけがない。
職業について
写真家じゃない。名乗ったら詐欺と言われるよただ見たものを撮り記録しているだけだ。
取材先のパーティで一切食事をしない理由
だから決めた。水一杯も口にしないとね。食べてから行く。それだけのことだ。置かれた状況と距離を置くとより客観視できる。
ファッションについて
ファッションは鎧なんだ。日々を生き抜くための。手放せば文明を捨てたも同然だ。
フランス文化省から勲章を受けたときのスピーチ
無料で着飾った有名人に興味はありません。どうでもいい。主役は洋服です。 有名人でも派手なショーでもないのです。昔から変わらない1つの真実があります。美を追い求めるものは必ずや美を見出す。