あとで読み返すためのお父さん日記

色々忘れちゃうので残してます。

チューク諸島(トラック環礁) 沈船ダイビング その1 一式陸上攻撃機

2015年11月11日 (ジープ島滞在3日目) 竹島近くに沈んでいる一式陸攻のポイントに潜ってきました。

(ちなみにこの竹島のポイントの近くには逆さまになった零戦も沈んでいます。シュノーケリングですぐ近くまで行くことができる深度です。)

チューク諸島 一式陸上攻撃機 ダイビングポイントの説明


このポイントは波もあまりなく、深度もそれほど深くありません。ダイビングコンピューターの記録によると最大水深は20mくらい。ダイブタイムは46分。水温も29℃で快適です。

機体内部も狭くて通りにくい場所はなく、高いダイビングスキルは求められないと思いますので、沈船ダイビングが初めての方にもおすすめのポイントではないでしょうか。

当日の透明度は20m位でした、もうすこし透明度があがると機体の全体も綺麗に見渡すこともできると思います。ただし、砂地なので着底の際に注意しないと砂が舞い上がって、視界が悪くなります。

エントリーすると一式陸攻の尾翼側からアプローチできます。尾翼部は大破しているので後部銃座などは確認できません。

ダイビングの流れは、周囲を少し見てから、機体側方から機内に入り、そのまま前方へ抜けて、更に周囲をみてから、離れたところにあるエンジンを見に行くという形です。

こちらが、実際の写真。


一式陸攻の全体と機内の写真

一式陸攻の尾翼側からの写真


機体なかほどから内部に入ることができます。テングクダイらしい幼魚がたくさん生息していて魚の隠れ場になっているようです。

機体内部 幼魚の群れの住み家になっている



 機体上部の窓。いまでも開閉可能。

一式陸攻の機体上部にある窓



操縦席部分は大破しており、内部の様子は確認できません。

周囲を探索すると、長距離移動用の機体らしくトレイが備え付けられていたようで、便器が残っています(TOTO製?)。

通信機器とみられる残骸と搭乗員の座席があったり、他にも高高度巡航用の酸素ボンベ、陸上戦闘用とみられるマシンガン?とみられるものまで残っています。

このマシンガン、実際に持ってみましたが、水中でもかなり重い!!片手では持つことができないくらいです。

すこし離れたところに、エンジンとプロペラも残っています。

一式陸攻については「永遠のゼロ」のなかで、特攻攻撃機桜花を運んだ機体して記述されています。 存在は知っていましたが、実物をみるのは当然初めて、爆撃機なのでかなりの大きさがありますが、現代の旅客機よりは全然小さいです。


これであの桜花を運んだのか、、、と思うとなんともいえない気持ちになりました。


70年前に沈み、特攻機を運ぶことにも使われた一式陸上攻撃機、いまでは機体もサンゴで覆われ、たくさんの種類の魚達がくらす魚礁となっています。