【書評】まもなく公開「オデッセイ」原作「火星の人」もおすすめ
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マット・デイモン主演の映画としては久しぶりな気がします。
日本語タイトルだとオデッセイですが、英語のタイトルは”The Martian” (邦題:火星の人) 同じタイトルの小説もあって、元々こちらがネタです。
映画化前に邦訳されたその原作を読んでいます。本を知ったのは電車の中。
前に立っている人が読んでる本が面白そうで、検索してみたらGoogleのJun Mukaiさんの書評も見つかり、面白そうだったので即買という流れです。
Jun Mukaiさんはこれを英語で読んだのか、、。自分だったら読み終わるまでいったい何日かかるのか、、。600ページ近い大作ですから。
この小説の元々の文体がそうなのか、翻訳がそうさせたのか。火星にひとりきりで取り残される超絶凹む状況で、次から次へと難題が降りかかってくる割には、主人公は前向きです。
ネタバレになるので詳しく書きませんが、主人公のマークは何もしないとあと何日で食料が尽きるかを冷静に計算し、生き延びるためのタスクを淡々とこなしていきます。その様子が超ポジティブ。いや、ネガティブ要素がゼロ。
いやさんざん愚痴は吐いてるんですけどね。それでもマークはうんざりするようなコトをこなしていくんですよ。
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ハヤカワのSF小説といっても宇宙人がでてきたりとか、現代の技術で実証されていないことは出てきません。理系の人なら楽しく読めるはず。
映画の予告編を見ると、マット・デイモンが熱い演技を見せるシーンもあるので、どんな風に映画が仕上がってくるのか今から楽しいです。
それにしてもこの小説。本にされる前は作者のウェブサイトで徐々に公開という方法をとりました。(今では読めません)ストーリーが破綻すること無くよく最後まで書き切ることができたと思います。
次回作にも期待ですね。
あれ、映画の出版に合わせて、分冊化されてますね、、、。最近本屋で平積みで見る方はこっちか。
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上下巻で買うとちょっとお高い。面白くて一気に読むので、1冊にまとまっているほうでもいいかも。
これは昔のゲームブックのようにストーリーを進めるたびに選択肢があり、誤った選択肢を選ぶとゲームオーバーというもの。乗っている宇宙船が墜落してしまった主人公のタイラーに指示を与えて、なんとか生還させるのがゴール。(日本語対応もしています)
特徴はゲームの主人公のスケジュールに合わせてゲームが進むこと。主人公が「俺ちょっと寝るわー」といったら起きるまでストーリーは進みません。
(スキップするモードも有ります)
去年はこんな感じでSFものを色々楽しんだんですけど、今年もあるかなー。