石田三成に読んで欲しいビジネス本?
殿(三成)は人間に期待しすぎるようですな。武家はこうあるべし、大名はこうあるべし、恩を受けたものはこうあるべし、などど期待するところが手厳しい。人間かくあるべしとの理想の像が、殿の頭にくっきりと出来あがっている。殿はそれをご自分にあてはめてゆかれるところ、尋常人とは思えぬほどにみごとでござるが、さらにその網を他人にまでかぶせようとなされ、その網をいやがったり、抜け出ようとしたりする者を、人非人としてはげしく攻撃あそばす
島左近 司馬遼太郎 関ヶ原
石田三成が関ヶ原の戦いで負けた理由、それは島左近のこの言葉で説明できると思います。
三成は武将達一人一人が考える事も違えば、それぞれの都合も違う人間だとして見ていない。
- 豊臣家に恩を受けたのだから勝手な振る舞いをする家康など成敗して当然
- 武将達も家康を倒す為に行動するのが当たり前だ
こんな風にはじめからきめかかっている訳です。
こういう考え方だったからこそ、裏工作もしないし、人の心をつかむことに失敗して、裏切りを招いたのが、関ヶ原の敗因の一つではないでしょうか?
こんな石田三成に贈りたいビジネス本がこちら。
自分の小さな「箱」から脱出する方法
自分の小さな「箱」から脱出する方法 アービンジャー インスティチュート 金森 重樹 冨永 星 大和書房 2006-10-19 by G-Tools |
この箱というのは、説明が難しいんですが
自分は正しい、自分は間違ってない、相手がひどいんだ
と自分で自分を正当化する態度のことです。
この箱から出て相手のことを、自分と同じようにいろいろな問題を抱える人間なのだと思って接すれば、人間関係が改善できるというものです。
こんな短い文章では説明しきれないので、興味をもたれたら是非読んでみてください。
PS
この本の原則を石田三成が身につけていたら、、、。
日本史が変わっていたかもしれませんねー。
江戸時代はなかったかも?