Canon Autoboy が6台もある理由と思わぬ落とし穴のおはなし
突然なんですけれども今私の家には Canon Autoboy が6台あります。なんで6台もオートボーイを持ってしまったかというとそれには理由がありまして。
俳優の石井正則さんがVoicyおっしゃっていたコンパクトカメラの日付入れ機能の2019年問題。これを知ったことで、もう2019年以降に日付を入れられなくなるカメラがたくさんあるんだとしたら、これはきちんと2019年の1年間をかけて記録として残さないといけないと思ったんですね。
そこで2018年の年末ぐらいには急遽いろんな日付を入れることができるコンパクトフィルムカメラを探し始めたんですけれども、もう2019年まで時間がなかったので一気に色々買って、同時にそもそもちゃんと動作するのか?とかちゃんと動いたとしても日付は写し込めるのかと検証しているうちに6台も溜まってしまったんです。
そのプロジェクトは先日の記事でご紹介したように無事完了したんですが、思わぬところに落とし穴が、、、、。これについては一番最後にお話しします。
ではその6台を紹介していきたいと思います。
まずご紹介したいのはこれですね Autoboy MINI T 。これ非常にコンパクトなカメラで使いやすいんですね。
コンパクトフィルムカメラって大きく分けて2種類のレンズがあるんですけれども一つは単焦点レンズもう一つはズームレンズです。でもMINI Tはそのどちらを持ってるかというと、どちらでもないんですね。実は2焦点レンズという独特のレンズだからです。
これはレンズの横のレバーを押すことで38 mm と70ミリのレンズを切り替えることができるんです。コンパクトフィルムカメラに搭載されたレンズが最初は単焦点だったんですけれどもそれからズームレンズに行くまでの間に開発されたカメラです。
これはその2焦点レンズを搭載したコンパクトフィルムカメラの中でもかなり小さい方です。Autoboy全部のなかで比べてみてもかなり小さい方です。
このカメラの良い所は、フラッシュが簡単にオンオフすることができるんですね。他のAutoboyのカメラだと非常に小さいボタンを押しながらシャッターを切らないとフラッシュをオフにすることができないというものがあるんですがこれは大きなレバーで簡単に設定することができるのでとても便利です。
フラッシュをオフにするなんて簡単な機能が無かったり使いにくかったりするのがAutoboyシリーズです。これから残りのAutoboyカメラを紹介するんですが、すごくユニークな機能がたくさんあります。正直使いづらいものもあります。その辺が今から見るとちょっと面白いのかなと思ったりもします。
ところでこのAutoboy Mini Tを今から入手しようとするとものすごい高値になってます。あるInstagrtam のオンラインマガジンの中でポートレートにも向いてるし玉ボケもするしという感じ絶賛されたんですね。
そのせいか今だと15000円ぐらいで売られちゃってるんですね。私は5000円くらいで手に入れたんですが、コンディションから考えても5000円前後が正直妥当かなところかなとは思います。
望遠側が70ミリなんですけどF値が F 6。かなり暗いレンズなのでこれで玉ボケっていうのは難しいですよね。38ミリ広角側の38 mm は F 値3.5なんですけど。広角レンズなのでそれで玉ボケというのも難しいなあと思います。
次にご紹介するのが Autoboy Prisma Dateです。
書き忘れちゃいましたけど MINI T とこの Prisma デートは日付を入れることができますが2019年までです。石井さんがおっしゃっていたフィルムカメラの2019年問題はこの 2つが該当する機種になってくるわけですね。
このAutoboy Prisma Dateも非常にユニークな機能があります。パッと見は普通なんですよ。レンズは単焦点で35 mm F 3.5では普通ですし。
これにしかない唯一の機能、それはウエストレベルビューファインダーです。上からのぞきこむのがウエストレベルビューファインダーなんですが、これが実用レベルとはちょっと言えませんん。かなりファインダーが小さいのでこれをメインに使って撮影するというのはかなり難しいのかなと思います。
普通のファインダーもついているのでおそらくこの上のウエストレベルビューファインダーに絵を届けるためにミラーガラスかなんかを使ってですね光を反射させてるんじゃないかなと思います。
色々考えたんですけどこのウエストレベルファインダー何に使うのかなと。一つアイデアとしてあるのはいわゆるすれすれ写真ですね。地面にギリギリで置いてそこで構図の中に道路を大胆に入れることでダイナミックさを出すようなっていうの写真があるんですけれども、そのすれすれ写真を撮るためだったらこの ファインダー が使えるかなと思いますが、常時使用するもんじゃないと思いますね。
おそらくキャノンの開発者がもう中判レンズとかハッセルブラッドとかのウエストレベルファインダーが大好きだったんじゃないかなと。何とかしてコンパクトフィルムカメラに入れられないかなと思って作ったのがこのユニークなPrismaデートになるんじゃないかといました。
次にご紹介するのがAutoboy WT28というカメラです。これ他のカメラと比べてちょっとずんぐりむっくりしてます。この後ろ蓋が厚いんですよ。なんでかと言いますと実は世界時計がついてるんですね。世界24の国のタイムゾーンに合わせて日付を設定することができます。
タイムゾーンを選ぶと時刻を自動的にそれに合わせてくれる機能ですね。日付は2022年まで入ります。
これもに2焦点カメラで28ミリと48ミリとです。旅行持っていくことを想定してこのカメラは作られたと思うので風景を撮るための広角レンズと標準の50ミリ近い48ミリというレンズを用意したんじゃないかと思います。
日付も202年まで入れられるし便利だしってのがあるんですが一つだけ致命的な欠点がありまして、それはこのフラッシュを無効にすることができないんですね。MINI Tようなフラッシュを無効にするスイッチっていうものが何処にもありません。
わたしが試した時はISO400のフィルムを入れたんですけど、夕方とか朝だと室内の電気を全部つけててもほぼフラッシュは光ります。なので昼間のとても明るい時間帯でカーテンを一切していない状態で部屋の光もつけていればギリギリ光らないかどうかですね。
室内で常用するには厳しいかなと思います。これは失敗する確率をできるだけ低下させようとして作られたのがこのカメラじゃないかと思うんですね。
その証拠にファインダーの横にカメラを手で持ってるボタンがあるんですけどこれを押すとですね絞りがかなり絞り込まれてパンフォーカスのようにどこにもでのピントが合うような状態にまで絞られます。つまり写ルンですみたいな状態になるんですね。
これを押してから相手に渡すと、記念写真なのに顔にピントが合ってないような失敗写真を防ぐことができるのかなと思います。このように失敗しないことを優先にすることを作られたカメラなんでしょうね。
私は室内の少しくらい暗いところならフラッシュ無しで撮りたいっていうところがあるので、ちょっとこのカメラは使い続けるにはちょっと厳しいかなですね
次はですねかなりきわどいカメラがあるんですけれども Autoboy TELE 6と呼ばれるカメラがあります。
6個の焦点距離があるというのがこのTELE 6の由来です。カメラの前面にテレコンバーターをつけることができます。これも同じように2焦点カメラなので 35 mmと 60 mm のレンズを持っています。それにテレコンバーターを付けられるので普通に考えたら4個の焦点距離じゃないかと思うんじゃないですか。このカメラのすごいところはなんとですねハーフサイズで写真を取ることができる切替レバーが付いていて、そのレバーを押すだけでハーフサイズとフルサイズのフィルムを取ることができるというすごい機能です。
なのでそのハーフサイズの2つの焦点距離を付け加えて全部で6個の焦点距離があるのでTELE 6という名前を持ってます。
これは2029年まで日付を入れることができますのであと10年かもですねを使うことができるんですね。
1つの残念な問題はバッテリーの蓋に問題があって普通にネジで閉めるとバッテリーの蓋が割れるというのがあるんです。これはマスキングテープで止めるだけで一応は使えます。
残念な点はあるんですが、ハーフサイズとフルサイズを切り替えることができてしかもオートフォーカスコンパクトカメラというのは世界でもこれだけじないかと思います。ハーフサイズでオートフォーカスですよってことであれば京セラサムライとかがあるかなと思うんですけど。
次にするカメラ はい次にご紹介するカメラは Autoboy S 2です。もうこれはですね見た目が現代的な普通のコンパクトカメラにかなり近いです。
撮影モードも付いてますし日付も2029年まで入りますしズーム、で38ミリから135ミリまで使うことができます。普通に日付もバッチリ入りますし、使っていて特に問題となる箇所がないのかなと思います。
でこの日付写し込み機能の代わりにメッセージを入れることができたりするんですねハッピーバースデーとかのメッセージを入れることができます。
今でも普通にオークションとかでね状態の良いものが手に入るし、それほど値段も高くないですね。単焦点レンズを搭載したコンパクトフィルムカメラに比べてなぜかズームレンズを搭載したカメラというものはかなり値段が安いです。
なので先ほどのですねMINI Tのように15000円とかで売られてるものではないですね。普通に3000円とか5000円で手に入ることができると思うのでフィルムカメラを始めて見たいっていう人には実はこのオススメなんじゃないかと思いますね。
ちょっと重たいしかさばるというのはありますが。
最後にご紹介するのがこの私が実際に2019年問題プロジェクトのために使ったカメラ Autoboy 3です。これを365日間どこにでも持ってたんですよ。
私は仕事で海外出張とかもしたんですけれども海外にも持ってきました。アメリカのサンフランシスコとかラスベガスとかにも持って行ってはハワイにも持っていきました。本当にどこでも365日毎日使い続けたんですね。
でも一切故障することがなかったです。日付もバッチリ入りました。電池もですね365枚撮ったんですけどま1目盛りも減ることなく普通に使うことができました。このプロジェクトを始める時にですねえちょっと不安だったのが壊れたらどうしようってことあったんですね。
日本にいたら予備のカメラを使えばいいかなと思ったんですけども出張とかに持ってくのにカメラを2台持ってことができないのでこれ1台で運用したんですけども途中で壊れるって事もないですしフィルムが巻き上げることができないってこともなかったです。非常に丈夫なカメラだったなと思ってます。
この Autoboy 3っていうのが今ご紹介した中では最初の方に作られた古いカメラなんですよ。でもこのカメラがですね一番使い勝手が正直よかったかなと思います。カメラの起動時間も早いですしてそのなによりもこの安定感。
壊れることがなかったっていうか頑丈さもよかったですしフィルムカメラの電池の蓋が壊れるなんてこともなかったですし非常に優秀だと思います。
唯一の難点はフラッシュの無効をしにくいってのがあるんですね。底面のとこに非常に小さなボタンがあるんですけどそれを押しながらシャッターを切らないとフラッシュをオフにできないですね。小さすぎてしかも押しにくいところにあるのでシャッターを切るときに不安定になってしまってぶれちゃうってのがあるかなと思います。
MINI Tのようにフラッシュキャンセルボタンをもう少し大きくして欲しかったなと思います、それが唯一の難点かなと思います。
で最初にお話しした思わぬ落とし穴なんですが、、、。
実際に2019年日付プロジェクトに使ったカメラはAutoby 3です。であこれ、、、日付が2029年まで入っちゃうんですね!!
動作チェックをしたときに2019年の日付が入るじゃんということで、いつまで使えるのかってことチェックしなかったんです。
もう2019年までしか入らないだろうという思い込みがあって、それで2019年でもうこれは日付が入らなくなっちゃう、来年には使えなくなっちゃうと思いで撮り続けてきたのでプロジェクトを成功させることができたんですけど、、、実は2029年だったんじゃんん、、、と。それを知ったときには大ショックでしたよ。
まぁまた楽しみが10年後に伸びたのかなってのがあるのであと10年間ぐらいはですね使い続けたいと思います。その頃にはもしかしたらこのフィルムの日付問題じゃなくてフィルムそのものが使えなくなるかもしれないっていうような日が来るかもしれないですけど。
以上Autoboyを6台持ってる理由をご紹介しました。最初の理由は2019年問題だったんですけれどもせっかく使ったカメラでは実はその2019年問題は来なかったっていうと衝撃の オチがあったわけですけれどもこれに懲りずにですね日付入り写真を楽しんでいこうと思います