旅行の相棒に最適なフィルムカメラは?
私の偏愛カメラの記事でも紹介しましたが、今回もNikon FGへの愛を語っていきたいと思います。
撮影自体が目的の旅行ではなく、家族旅行にもっていくのに理想なカメラの条件は、この2つだと思っています。1つ目は小さくて軽いこと、2つ目はいくらコンパクトといえども基本的な撮影に関する性能はカメラとして持っていることです。
写真を撮ることがメインの目的であれば本格的な機材でも良いのですが、家族旅行の合間の撮影となるとやはりコンパクトであることが大事です。でもシャッタースピードや、露出は自分の思う通りのコントロールをしたいのが理想です。
そうなると普通のフィルムコンパクトカメラでは撮影の設定できることが少ないので物足りない感じがしますし、一方で本格的な一眼レフとなると重かったりすぐに取り出すことができない大きさだったり取り扱いが大変です。
でも理想の条件を満たしてくれるのがNikon FGです。コンパクトコンパクトカメラのような小さなボディーでも、そこやはり一眼レフですので基本的な撮影に関する機能は備えています。
大切なポイントは旅行を楽しむことを妨げない事なんじゃないかなと思っています。せっかくの撮影でも、旅そのものを楽しめないくらいカメラのことが気になってしまうのは残念ですよね。
フィルムカメラの場合、写真をとってもその結果を見るのは先のことです。先のことが気になって、目の前にある「今」に集中できないなんて、すごくもったいないですね。
家族の写真を残す意味ってなんでしょうか。みんなからいいと思われる写真を撮るのが目的なのか、過ぎ去ってしまう今を記憶に止めるためなのか。
私は後者だと思います。だからこそ、(矛盾して聞こえるかもしれませんが)今を残すことに必死になりすぎない、カメラが旅行の相棒として最適なカメラなんじゃないかと思います。
露出をコントールしたいなんて書きましたが、Nikon FGは絞り優先オートもあるので、ある程度カメラ任せにできます。気になった瞬間があったらピントだけ合わせてシャッターを切るだけ。もちろんフルマニュアルで撮影することも可能ですよ。
完全にオートじゃない等のも魅力のひとつかもしれません。ピントを合わせるという一呼吸が間に入ることで、家族という身内の写真でありながら、少しだけ距離をおいて見ることができると思っています。
家族だと、特に自分の子供だと、かわいい瞬間や、決めポーズを狙ってしまいがちですが、あとから見返して記憶に残るは、きっと何気ない日常の普段の表情ですよ。
この写真は全て沖縄の竹富島で撮影したものです。2019年5月、ちょうど1年前くらいですね。また、Nikon FGと一緒に訪れる日が来ることを願ってます。
Hilo